はじめに:看護師の“職場ストレス”はどこから来るのか
皆様お疲れ様です。
現役看護師のにっと~です。
看護の現場は、命を預かる緊張感の中にあります。
それに加えて、人間関係・夜勤・業務過多…。
「仕事は好きだけど、職場がつらい」
そう感じたことのある看護師は多いのではないでしょうか。
実際、看護師の離職理由の上位には
- 「他スタッフとの人間関係」
- 「職場の雰囲気」
- 「上司との相性」
といった環境要因が多く挙げられています。
では、どうすれば「看護師が心地よく働ける職場」を作れるのでしょうか?
今回は、僕自身の経験とチーム改善のヒントを交えながらお話しします。
その他関連記事として、
最短で役職者へ!会社員、看護師での出世する人の特徴について解説!
看護師で出世したい人必見!にっと~流 ~必要とされる人へのなり方、仕方~
なども是非。
では本日も最後までみてくださいね~

職場環境を「変える」前に、「見える化」する
「職場を良くしたい」と思ったとき、
まず大切なのは課題を「感情ではなく構造、仕組みで見る」ことです。
たとえば、
- 人間関係のストレス → 「報告・連絡・相談のルールが曖昧」
- 業務の負担 → 「役割分担の不均衡」
- モチベーション低下 → 「成果が見えない」
こうして整理すると、「人ではなく仕組みの問題」が見えてきます。
僕のいた病棟での些細な事例としては、
夜勤から日勤への申し送りの時間が長くなり、夜勤明けのスタッフがなかなか帰れず、
不満が多く出ている現状がありました。
全スタッフと相談、共有し、「記録に些細なことまで記載し、申し送りの短縮化」をする方向で
調整しました。
申し送りの時間の時間はかなり短縮され、夜勤明けで帰れる時間は早くなりました。
上記も仕組みの部分にフォーカスを置くことで見えた視点といえます。
看護師同士の「心理的安全性」を高める
良い職場は、スタッフ同士が「言いやすい」環境です。
心理的安全性とは、
- 「自分の意見を言っても攻撃されない」
- 「失敗しても責められない」
という状態を指します。
僕たち看護師は、日々「完璧」を求められがち。
しかし、人間ですからミスもあります。
その時に「なんで間違えたの?」ではなく、
「どうしたら防げる?」と考えるチームであることが大切です。
感情に視点を置くと、ミスをした人へ目を向けがちです。
ただ、仕組みに目を向けると「どうすればミスを回避できるか」というところに目が向きます。
仕組みに目を向けることは、しいてはその人の心理的安全性を保証することにもつながります。
リーダーや主任の方なら、
- まず自分が「相談しやすい空気」をつくる
- 「ありがとう」「助かった」と感謝を言葉にする
- 指摘よりも「提案」を意識する
これだけでチームの雰囲気は驚くほど変わります。
小さな仕組みで「大きな安心」を
職場改善は、決して大掛かりな改革でなくても構いません。
たとえば、次のような「小さな工夫」でも現場は変わります。
| 改善ポイント | アイデア |
| 情報共有 | 申し送りを「1分スピーチ制」にして要点だけ共有 |
| 感謝の見える化 | 「感謝ノート」をナースステーションに設置 |
| 休憩時間 | 「必ず15分は離席」をルール化 |
| シフト作成 | 公平性を保つため「交換システム」を導入 |
| 教育 | 新人の質問対応を「チーム制」にして孤立を防ぐ |
こうした工夫が積み重なることで、
スタッフの安心感と一体感が生まれていきます。
メンタルケアと「燃え尽き防止」の視点
看護師のストレスは、
「人のケアをするのに、自分のケアを後回しにする」ことから生まれます。
僕自身も、連勤の時は慢性的に疲労し、
「仕事のために生きている」ように感じた時期がありました。
家に帰ってからも
- 「あの時のケアはあれでよかったかな」
- 「あの時失敗したな。もっとこうできたはずなのに」
- 「指導の仕方間違えたかな」
などずっと仕事のことを考えていることもあり、心が疲弊していたこともしばしば。
そのとき助けになったのは、
- 週1回だけでも「看護以外の時間」を大切にすること
- 同僚と「仕事以外の話」をすること
- 気持ちを切り替えられる習慣を身に着ける
看護師も「人」である以上、
自分を守るセルフケアは「仕事の一部」といっていいと思います。
ストレスのことや、解消方法については、
元精神科看護師が伝授!ストレス対処法について〜食事、睡眠編〜
精神科看護師が解説!アンガーマネジメント〜怒りと上手につきあう方法〜
ストレスをためない人の特徴とは?看護師が実践する「心が折れにくい習慣」
などの記事もありますので是非。
働きやすい職場を超えて、「成長できる職場」へ
快適さだけを追求すると、「ぬるま湯」になってしまうこともあります。
大切なのは、安心の中にも挑戦できる余白があること。
- 新しい勉強会を企画してみる
- 業務改善案を提案してみる
- 異動や副業で新しい分野に挑戦してみる
そうした機会がある職場ほど、
スタッフのモチベーションは長く続きます。
職場の「快適さ」とは、
「何も起こらない静けさ」ではなく、
「挑戦しても支え合える安心感」だと感じています。
スキルアップや挑戦には「資格取得」もおすすめです。
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現場の1人からでも、職場は変えられる
「どうせ上は変わらない」と思ってしまう気持ち、よくわかります。
でも、職場の空気は、現場の小さな言葉で変わっていきます。
たとえば、
- 「お疲れ様」ではなく「助かりました」と伝える
- 「また明日」ではなく「今日もありがとう」と言う
そんな小さな積み重ねが、
人の気持ちをやわらかくし、チームを前向きにしていきます。
僕が今働く訪問看護ステーションも、
ギスギスしていた時期があり、他スタッフとのいがみ合いなどがありました。
でも、少しずつ
- 「感謝を話す」
- 「話をしっかりと聴く」
- 「いいことはしっかりと認める」
を意識した結果、
今では笑顔で働ける職場に変わりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「看護師が“心地よく働ける職場”とは? ― ストレスの少ない職場づくりとチーム改善のヒント ―」というテーマでお話させていただきました。
職場改善は、「制度」よりも「人の関わり」から始まります。
看護師が笑顔で働ける環境こそ、
患者様やご利用者様にとっても安心できるケアにつながります。
まずは「自分が気持ちよく働ける」環境を、自分から作る。
その一歩が、チームの雰囲気を変えていく。
働く看護師一人ひとりの声が、
「より良い現場」を育てていく種になるのです。
どうしても職場が合わない、仕事をしていてしんどいとなっている方などは
「転職も一つの選択肢」です。
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では本日もありがとうございました。
お疲れ様でした~
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