はじめに
皆様お疲れ様です。
現役看護師のにっと~です。
本日は「在宅医療における「看取り」のかたち|家族ができる準備とは】」というテーマでお話させていただきます。
「看取り」と聞くと、どこか重たく悲しい言葉に感じるかもしれません。
看取りの場所は様々ありますが、
近年では、「住み慣れた家で、家族に囲まれて最期を迎える」という在宅での看取りを希望する人が増えています。
今回は、訪問看護師として関わる中で見えてきた「在宅での看取りのかたち」と、ご家族様ができる準備についてお話しします。
最期の住まいの記事として
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また、その他訪問看護での事例として、
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などもよかったらみてください。
では本日もよろしくお願いします。

「看取り」とは、命の終わりを見届けることだけではない
看取りは「死を見届けること」ではなく、
「生ききる時間を支えること」だと僕は感じます。
在宅では、
- 最期まで食事を楽しみたい
- 好きな音楽を聴きたい
- 家族と一緒にいたい
- 住み慣れた思い出の住まいでゆっくりと過ごしたい
そんな小さな希望を叶えることができます。
看護師やご家族様ができることは、
「生きている時間を大切にできるように支える」ことです。
ご家族様が準備しておくとよいこと
「看取り」を在宅で行うにあたって、準備しておく方が良いことがありますので、
そちらをご紹介させていただきます。
少し余談ですが、看取りの方で多い疾患として「癌」が上がってきます。
癌にもいろいろな種類があり、治療方法、予後なども変わってきます。
「治療にはどれくらいお金がかかるのか」など不安に感じることも多いと思います。
そんな方は是非baby planetにご相談ください。
癌保険の専門サイトのため、今後のライフプランも含めてご相談していただけます。
1.主治医・訪問看護との連携
在宅で患者様の介護を一人ですべて行うことはかなり負担が大きいと思います。
また、いろいろ悩むことや困ることなどあると思います。
そんな時に僕たち医療従事者、介護専門職にご相談いただきたいと思います。
訪問看護を利用するにあたっての記事として
なども是非みてください。
看取りに際しての不安や困りごと、今後のことなどへの対応など
様々なことをサポートしてもらえます。
そのうえで病状の変化や今後の見通しについて、早めに情報共有しておくことが大切です。
夜間や急変時の連絡先、緊急時の対応(救急搬送を希望するか否か)なども話し合っておきましょう。
(2)環境の整備
在宅での環境を整えることはすごく重要なことです。
看取りにあたり、徐々に日常生活動作が困難になっていきます。
ベッドの位置や照明、トイレ動線などを工夫することで、本人が少しでも快適に過ごせます。
ただ、どのように環境を整えたらいいかわからないことも多々あると思います。
そんな時には、担当のケアマネジャーへご相談ください。
介護保険で利用できる物品として
- 介護用ベッド
- 歩行を楽にする歩行器
- 車いす
- その他安全を守るための手すり
など、様々なものがあります。
環境を整えるには、専門家の協力があればよりその方の安全、かつご家族様の負担の軽減にもなります。
介護保険利用にあたっての記事として、
要介護認定とは?概要、申請の方法まで現役看護師、兼ケアマネジャーが解説
もあわせてみてくださいね。
(3)心の準備
「いつか来る日」のことを考えるのはつらいですが、
いつかは「旅立ちの日」が訪れます。
その日までに前もって「本人がどんな最期を望むか」「家族はどう寄り添いたいか」を話しておくと、後悔の少ない看取りにつながります。
ただ、どうしても旅立ちが近づいてくると焦りや不安などが生じると思います。
そのような際には是非「看護師」を頼ってください。
僕たち看護師が今後のことであったり、現状のフォローをさせていただきます。
訪問看護では看取り事例も多くあり、様々な経験豊富なスタッフがいます。
是非ご相談くださいね。
看護師ができる支援
在宅看取りでは、訪問看護が中心的な役割を果たします。
- 痛みや呼吸苦などの症状緩和
- 清拭や口腔ケアなどの生活支援
- ご家族様の精神的サポート
そして、看護師は「その家族らしい看取り」を大切にします。
「こうしなければならない」ではなく、「こうしたい」を尊重する姿勢が求められます。
看取りを通して見えてくる「つながり」
最期の時間は、悲しみだけでなく、
「ありがとう」や「おつかれさま」といった温かい言葉が交わされる時間でもあります。
看取りは、「家族の絆を深める時間」でもあるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「看護師が解説!在宅医療における「看取り」のかたち|家族ができる準備とは】」というテーマでお話させていただきました。
在宅での看取りには不安がつきものですが、
医療・看護・介護がチームとなって支えることで、
穏やかで後悔のない時間をつくることができます。
「看取り」とは、「死にゆく準備」ではなく、「生ききる支援」。
それが、僕たち訪問看護師が大切にしている想いです。
病状的なことはもちろん、不安なこと、これからのこと、環境のこと等、
一人で抱え込まずに是非医療、介護専門職にご相談くださいね。
では本日もありがとうございました。
お疲れ様でした~
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