看護師になってよかったと感じること~肺がん末期の方と過ごした6ヶ月~

にっと~の小言

皆様お疲れ様です。

現役看護師のにっと〜です。

突然ですが、僕自身「看護師になってよかった〜」と思うことがしばしばあります。

もちろん常にいいことがあるわけではありませんが、看護師として勤務していてもそうですし、日常生活でも「なってよかったな」と思うことが多くあります。

今回も「看護師になってよかったと感じること」というテーマでお話させていただければと思います。

また今回はその中でも「訪問看護での看取り事例」をご紹介させていただければと思います。

医療現場では切っても切り離せない「看取り」ですが、いろんな方のケアを行ってきて、経験をさせていただき、今回は「やっててよかった」と感じた事例をご紹介させていただきます。

  • 将来看護師になりたいと考えている人
  • これから看護師を目指して頑張ろうとされている人
  • 看護学校がしんどくて、やる気が落ちている人

などにみていただけたらと思います。

また別記事で

僕が看護師を目指したきっかけ

看護師のやりがいって?現役看護師が解説!

看護師をしててよかったと感じた瞬間を紹介!~精神科 うつ病の方との3か月~

看護師をしててよかったと感じた瞬間を紹介!~精神科 統合失調症の方との3か月~

も是非みてください。

肺がん末期の方と過ごした6ヶ月

訪問看護ステーションへ病院の地域連携室より依頼があり、在宅医を調整の上介入開始となりました。

介入初期はご家族様が困惑されており、「今からどうしたらいいんやろう」と頭を抱えられていました。

ご本人様は意外とケロッとされており、「きてくれてありがとう。これからよろしく」と笑ってお話ししてくれました。

すごく気さくな方でスタッフとすぐに打ち解けました。

元々海外や日本など、仕事でよく飛び回っていたようで、いろんなお話しを聞かせてくれました。

また、電車が好きでよくいろんな電車に乗られたり、写真を撮られたりされていたとお話しを聞きました。

「久しぶりに電車がみたいな」との発言もありましたが、現状外出するには体の負担的にしんどくなっていたため、かわりに地域の電車の写真を撮り、ご本人様に見せました。

すごく喜んでいただけ、ご家族様も巻き込んでお話するうちにかなり打ち解けました。

徐々に体を動かすこともしんどくなってこられ、ご家族様は「どうしよう」と悩まれていました。

日々真摯に介護を行なって来られており、疲労やストレスもあったのだろうと思います。

介護認定は受けておられたため、一度ヘルパー導入についてご意向を確認しました。

「一度話を聞きたい」ということで、すぐにケアマネジャーに報告し、当日中にご家族様含め話し合いを行いました。

日中の介護負担を少しでも減らし、休む時間も作ることができるよう、ヘルパーが毎日介入する方向で調整をしました。

もちろん看護が入っている時にはご家族様に休んでもらいながら、また些細な話で場を和ませながら、少しでもストレス緩和していけるように対応していきました。

険しかった表情も徐々に穏やかになってこられ、普段通りにご本人様と笑いながらお話しされたりしており、ほっとしたことを覚えています。

次第にご飯が喉を通らなくなってこられ、寝る時間が増えてきました。

そんな中、ご本人様より「うなぎが食べたい」との発言がありました。

ご家族様にお願いをし、またご本人様が好きな電車に合わせて、駅弁風にご飯の上にうなぎを乗せてご本人様に介助で提供しました。

数口しか食べられませんでしたが「懐かしいなー。嬉しいわ。ありがとう。」と微笑まれました。

大好きなうなぎを数口ですが、口に入れられたときの表情は、忘れられません。

徐々に寝ている時間が多くなり、ほとんどご飯も食べられず、しんどそうな表情をされる時間が増えてきました。

ご家族様からも「寝てる時間増えてきたけど、起きたらすごいしんどそう。どうしたらいいかな」と相談を受けました。

看護師から主治医へ現状を報告、ご家族様のご意向をお伝えし、医療用麻薬で少しでも苦痛を和らげられるようにしていく方向で調整しました。

医療用麻薬は看護師で管理をし、適宜対応することで、しんどそうな表情は少なくなり穏やかに眠っていることが増えてきました。

その3日後に奥様に加え、娘様、娘様のご主人に見守られながら穏やかに旅立っていきました。

エンゼルケアをご家族様と一緒に行い、「本当にありがとう。この人も電車の写真とか駅弁喜んでたよ」と涙を流されながら笑ってお話してくれました。

別れは本当に寂しいですが、笑いながら穏やかに旅立てたのなら、看護師として介入してて本当によかったなと感じる事例でした。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、「看護師になってよかったと感じること〜肺がん末期の方と過ごした6ヶ月〜」というテーマでお話させていただきました。

僕自身この経験を経て、いろんな勉強もさせてもらい、今の「家族看護」ができているのは、この方々に介入できたからと思っています。

  • ご本人様はもちろん、ご家族様にも寄り添うことの重要性
  • ご家族様の気持ちを整理するための傾聴、必要な情報提供の必要性
  • ご家族様が安心して対応できることで、ご本人様も安楽になる

などを知れました。

この方々には感謝しかありませんし、看護師をしててよかったと感じることができた事例でした。

必死にその方のことを考えてケアを行なっていれば、きっと「看護師しててよかった」と感じる瞬間が来ると思います。

是非看護学生さんや、看護師が辛いと感じてる方がいらっしゃれば、是非上記もご参考にしていただけたらなと思います。

学生さん向けの記事として、

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などもありますので、是非みてくださいね。

看護師を目指す人の励みになれれば幸いです。

では本日もありがとうございました。

お疲れ様でした〜

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