皆様お疲れ様です。
現役看護師のにっと〜です。
突然ですが、僕自身「看護師になってよかった〜」と思うことがしばしばあります。
もちろん常にいいことがあるわけではありませんが、看護師として勤務していてもそうですし、日常生活でも「なってよかったな」と思うことが多くあります。
今回は「看護師になってよかったと感じること」というテーマでお話させていただければと思います。
特に今回は精神科で勤務していた際に、「うつ病」の方を担当し、対応した3か月間のことをご紹介させていただきます。
- 将来看護師になりたいと考えている人
- これから看護師を目指して頑張ろうとされている人
- 看護学校がしんどくて、やる気が落ちている人
などにみていただけたらと思います。
また、精神科看護師でうつ病の方との関わりで困っているという方にも是非見てほしいです。
下記自分が看護師を目指したきっかけ、やりがいなども書いていますので、是非そちらも見ていただけると嬉しいです。
では最後までみてくださいね~

精神科でのこと うつ病の方との3か月
精神科で勤務していた時のことです。
若い女性で、元々お仕事もされていた方がうつ病で入院してこられました。
最初は何を話しかけても返答がなく、うつむいた状態で自室のベッドに座って過ごされており、食事をとることもままならない状態でした。
食事や水分をとることもできなかったため、徐々に脱水となりました。
生命を守るため、初期は点滴をし、食事でとれない水分を補液していました。
僕が担当となり、まずは原因について確認するために「関係性の構築」に努めました。
きっといきなり本題部分の「なぜうつ病になったのか」、「その原因検索に関わること」を聞かれると、嫌なことを思い出しますし、尋問されているみたいにも感じる可能性があると思ったので、まずはその人が話しやすい環境を作るために、僕自身のことを話しました。
- 僕は今何歳で、こんな趣味がある
- 今日は晩御飯から揚げにしようと思ってる
- 昨日何もない道でこけた
など些細でしょうもないことなどを話し、まずはその時間一緒にいて、話をしやすい関係性を少しづつ作っていきました。
次第に目を合わせてくれるようになり、しょうもない僕の話に返答がもらえるようになりました。
次にその人のことを知る為に
- 「何が好きか」
- 「今までどんな生活をされてきたか」
- 「趣味はなにか」
など些細なことから聞いていきました。
その方はカラオケが好きで、仕事は事務職だったようで、基本は週5日勤務、土日休みの流れだったようです。
ただ一気に聞くと本人様もしんどくなるため、時間をかけてかつ僕自身のことも話しながら少しづつ関係を築いていきました。
僕が出勤の際にはまずは担当患者様のところを回り、いろいろお話を聞くようにしていましたが、その方とも関係性が築けてこれて、少しづつ笑顔も増えていきました。
そのあたりから、いろいろ自発的に話をしてくれるようになりました。
次第に今回入院となった理由として、「彼氏と別れた」、「家族ともいい関係でなくなった」など深い部分も教えてくれるようになりました。
ストレスが原因で仕事にも手がつかず、ミスばかりして、上司からは怒られと悪循環があったと涙ながらに話してくれました。
感情の表出は精神科看護においてすごく重要なことです。
しっかりと話を聞き、傾聴、共感をしました。
ただ、関係性ができていない中での「わかる。しんどいよね」などは逆に「何がわかるねん」となる可能性もあったため、まずは関係性を作ることから始めた背景もあります。
人間関係が原因のトラブルで、うつ病に罹患したとのことで、まずは別の視点を持てるように「作業療法」を提案しました。
少し興味があるとのことで、関係機関に調整し、一度お試しでいけるように主治医にも相談、指示をもらいました。
最初はあまり自発的にいかれませんでしたが、時間が許す限り一緒に作業療法場まで行き、カラオケを一緒にしながら少しづつ慣れてもらいました。
その人は歌がすごく上手だったので、他の患者様からも賞賛されて、少し恥ずかしそうにされていたのをすごく覚えています。
その後徐々に作業療法にも慣れてこられ、自発的に好んでいかれるようになりました。
そのころには気持ちも入院初期よりかなり前向きになられ、笑顔も増えていきました。
ご飯もしっかりと食べられるようになり、退院の話も出始めました。
「退院は不安」とのことで、まずは服薬を自分でしていけるように自己管理を提案しました。
主治医とも相談の上
- 最初は1日分を渡し、適宜タイミングで飲めているかを確認
- 3日間できれば1週間分を渡し、飲めているか確認
など段階的に行いました。
徐々に自信もついてこられ、自己管理もできるようになっていきました。
また、退院前に再入院とならないために「クライシスプラン」というものを一緒に作成しました。
クライシスプランとは、精神疾患を抱えた方が自身や周辺の支援者が精神症状の変化に気づいて予防的に対応するための計画書です。
今回プライベートでの人間関係やそのストレスに伴って仕事もうまくいかなくなったのが原因でしたので、ストレスを予防するための方法を一緒に考えました。
訪問看護などの導入はあまり前向きではなかったため、自身でできそうなことを一緒に考えました。
「休みの日にどうしてもしんどくなったら、カラオケで歌いまくる」との対応策がでてきました。
それを基にクライシスプランを作成していきました。
入院より3か月程度経過したとき、退院の目途が立ち、退院していかれました。
少し寂しい気持ちはありましたが、同時にすごく嬉しかったのを覚えています。
また、退院日には「にっと~さんがいてよかった。元気になれたのはにっと~さんのおかげ。ありがとう」と言葉に加えて手紙でも用意してくれました。
涙が出るほどうれしかったです。
同時に「看護師になってよかったな」とすごく感じました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「看護師をしててよかったと感じた瞬間を紹介!~精神科 うつ病の方との3か月~」というテーマでお話させていただきました。
僕自身すごく勉強になった事例で、かつ看護師をしててよかったと感じれた事例のため、皆さまにもご紹介させていただきました。
この事例を通して、
- 「関係性を構築する重要さ」
- 「自分を承認してくれる環境の重要さ」
などを学ばせてもらったなと思いました。
是非対応にいき詰まっているなどがあれば、上記も参考にしてもらえたらなと思います。
また、看護師はやりがいのある仕事です。
是非看護学生さんも頑張って立派な看護師になってもらえたらなと思います。
看護学生さん向けの指示として、
看護学生必見!国家試験対策 ~勉強が苦手な僕が高得点で合格した勉強方法 3選~
現役看護師が教える!看護計画ってなに?書き方や注意点について伝授!
などもありますので、是非そちらも見てくださいね。
では本日もありがとうございました。
お疲れ様でした~。


コメント