皆様お疲れ様です。
現役看護師のにっと〜です。
今回は精神科勤務を考えている人、就職を予定している人へ精神科での看護師勤務についてお話させていただければと思います。
メリット、デメリットについての2構想でお話させていただければと思います。
さて、皆様は精神科での看護師勤務をどのようにイメージされていますでしょうか?
- 混乱している人の相手って危ないんじゃないか
- 気分が落ちており、うつの人への関わりってどうすればいいかわからない
- 看護師ている自分も精神疾患にかかりそう
などなど、いろんなお声はいただきます。
ただ僕自身、精神科での経験はすごく勉強になりましたし、今の僕があるのは精神科での経験があったからと感じています。
今回は「精神科で看護師勤務することのメリット」についてお話させていただければと思います。
是非今回のお話を聞いていただき、今後の就職や転職の参考にしていただけると幸いです。
では最後まで見てくださいね〜。

どの分野でも活かせる
まず、精神科で行う主な業務は
- コミュニケーション
- 服薬管理
などと思います。
もちろん看護師としての病状管理や医療処置は行いますが、最も大事なのが、コミュニケーションだと考えています。
中でもコミュニケーションは、その人の精神状態に大きく影響を与えるもので、自分の関わり次第で、その人を治療効果を最大化させることも可能ではないかと思っています。
コミュニケーションは人間関係においては基礎中の基礎です。
どんな領域でもコミュニケーションは重要です。
そんなコミュニケーションの真髄を知ることができるのが精神科での看護師だと考えています。
コミュニケーションが上手な人は、治療を促進させることも可能ですし、ニーズを引き出すのが上手です。
そんな看護の根底の部分を知る、成長させることができるのが精神科看護ではないかなと思います。
具体例をご紹介します。
訪問看護で勤務している時の出来事です。
在宅の方で状態確認のため、ケアマネジャーより依頼があり、介護保険で介入開始となりました。
服薬管理があまり上手ではないお爺様で、なかなか芯の強いお方でした。
頑なに「薬の管理くらい自分でできる!」とおっしゃられていましたが、飲み忘れが頻回でした。
基本は外科経験が多くあるスタッフが介入しておりましたが、急遽人員の問題より僕が介入しました。
案の定薬は飲めておらず、薬を管理しているボックスに入れたままとなっていました。
初回の介入ということもあり、丁寧に訴えを聞くことから始めました。
薬も無理強いせず、体調面にフォーカスを置き、「お加減変わりありませんか?」と心配から入りました。
また、話をしばらく聞いていると「なんのために薬を飲まなあかんって言われているかわからん」と話されました。
看護師からはただ薬を飲んで欲しいと言われているだけとのことでした。
薬効の説明を看護師で可能な範囲行い、加えてその場で薬局に連絡、詳細についてお伝えいただきました。
そのようにすることで、すぐに受け入れられ、以後は自己で薬を飲まれるようになりました。
しっかりと話しを聞く姿勢を見せ、まずは内面から知ろうとした結果かなと思っています。
そのような姿勢をベースで看護業務が行えるようになったのは精神科での経験が大きいかなと感じています。
空気を読むのがうまくなる
精神科での看護師は空気を読むのがうまいと思っています。
精神的に、関係性ができていない中で、いきなりナイーブな部分の話をしたりすると、少し警戒すると思います。
また物理的に、関係性ができていない中で、距離感が近いと警戒すると思います。
人にはパーソナルスペースというものがあると思います。
簡単にいうと、自分のテリトリー、ナワバリみたいなものです。
精神的にも物理的にも、いきなり踏み込んでこられると不快に思ったり、不安や不満、警戒などの感情を抱くと思います。
精神科看護師では、その人の精神状態で、これ以上踏み込むべきか、踏み込まざるべきかをすぐに把握できる人が多くいる傾向があるように思っています。
もちろん精神科以外の方でも、距離感をはかるのが上手な方はいらっしゃるとは思いますが、業務の中で日々トレーニングをしている状態の精神科看護師の方が、そのあたりは上手なのではないかなと、いろいろなスタッフを見てきて感じています。
精神不安定時に必要な薬剤がわかる
精神科で使用される薬剤は、どのような方も使用する可能性があります。
術後一時的にせん妄(意識混濁や幻覚、妄想を生じるような状態)を生じた方にも使用する場合もありますし、施設などでも、暴力や怒声などがある方に使用する場合もあります。
不穏、不眠と言われるような状態でも精神安定剤のような薬剤を使用することもあり、どのような診療科でも使用されます。
精神科では、主にそのような薬剤を使用しているため、薬効や副作用、作用機序などを実際に見ています。
きっと人よりも多くの事例を見ているため、それは強みと言えると思います。
僕自信、精神科で使用する薬剤について、しっかり勉強した自負もあるため、現在訪問看護で勤務していますが、皆から相談されるポジションに立っています。
精神科で勤務し、さまざまな事例を経験、それを他の診療科でも活かせることは僕の財産になっていますし、これはメリットなのかなと考えています。
精神科での薬剤、神経伝達物質などについて、
などにも記載しておりますので、こちらもご参照くださいね。
また今後も僕の経験、勉強で獲得した内容を皆様にもご紹介しますので、是非今後とも見てくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「転職を考えられている方必見!精神科での看護師勤務のメリットについて」というテーマでお話させていただきました。
主に精神科で看護師勤務をすることで、
- どの分野でも活かせる
- 空気を読むのがうまくなる
- 精神不安定時に必要な薬剤がわかる
などのスキルが獲得でき、精神科看護師として勤務することのメリットといえます。
実際僕も感じていますが、他の領域や転職を経たとしても、経験は財産ですし、今後活きてくると思います。
精神科への転職を希望している方、これから精神科に入職の方などの参考になれれば嬉しく思います。
では本日もありがとうございました。
お疲れ様でした~


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