皆様お疲れ様です。
現役看護師のにっと~です。
前回に引き続き介護施設などの「最期の住まい」のお話をさせていただきます。
ざっくりとした介護施設やその他施設については
特養・老健・サ高住・有料老人ホームを徹底比較!最後の住処の選び方
特別養護老人ホーム(特養)とは?費用・入居条件・特徴をわかりやすく解説
介護老人保健施設(老健)とは?入居条件・費用・特徴をわかりやすく解説
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?費用・特徴・入居の流れをわかりやすく解説
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは?最後の住まいの選択肢として
に記載しておりますので、そちらもご覧ください。
お年を召して、「最期の住まい」として多くの方が検討するのが有料老人ホームです。
多分一番聞き馴染みはあるのではないかなと思います。
ただ、一口に「有料老人ホーム」といっても、実は3つのタイプがあり、費用やサービス内容に大きな違いがあります。
この記事では、有料老人ホームの種類・費用・メリットデメリットをわかりやすく解説します。
- 「できる限り自由に自分らしく生活したい」
- 「1人部屋でゆっくりと自分らしく生活をしたい」
などと考えられている方に加えて、
- 「家族の今後を考えると1人では不安でどうしよう」
- 「できるだけ家族の希望を叶えられる施設を探している」
などの方、是非最後までみてくださいね。

有料老人ホームとは?
- 民間事業者が運営する高齢者向けの住まい
- 食事や生活支援サービスが必ず付いている
- 介護や医療体制は施設のタイプによって異なる
などの特徴をもった施設です。
簡単にいうと「民間運営で、サービスが充実している高齢者施設」です。
少し難しいかもしれませんが、賃貸住宅に介護保険のサービスが必ず入った施設といえば、イメージは湧きますでしょうか?
一口に有料老人ホームといっても数種類の提供体制があります。
有料老人ホームの種類
- 介護付き有料老人ホーム
・介護が必要になっても住み続けやすい
・介護保険の「特定施設入居者生活介護」として指定され、職員が介護サービスを提供 - 住宅型有料老人ホーム
・基本は「住まい」+「生活支援」
・介護が必要になった場合は外部の訪問介護サービスを利用 - 健康型有料老人ホーム
・元気な高齢者向け
・食事や生活支援はあるが、介護サービスはなし
などがあがります。
いろいろややこしいですね。
提供されるサービスについて、少し掘り下げます。
提供されるサービス
有料老人ホームで受けられるサービスは、タイプによって異なりますが、一般的には
- 生活支援:食事、掃除、洗濯など
- 身体介助:入浴、排泄、移動、服薬管理など
- レクリエーション:趣味活動、体操、季節のイベント
- 医療連携:嘱託医や訪問看護との協力体制
などがあります。
実際にご家族様から「介護付きと住宅型、どちらがいいの?」と聞かれることが多いのですが、医療ニーズの高さや自立度によって選び方が変わります。
そのあたりについて少しお話します。
入居条件
- 基本的に60歳以上
- 自立〜要介護まで幅広い(ただし施設による)
- 医療依存度が高い場合は、受け入れの可否を確認する必要あり
施設などでは基本、入居前に「入居審査」みたいなものがあります。
- 「この方は本当に当施設で生活できるのだろうか」
- 「施設での介護で安全を守れるだろうか」
などのことを吟味したうえで、施設への入居に該当すれば入居できるケースが多いです。
ご本人様、ご家族様もいろいろ悩まれてその施設への入居希望を示していると思います。
同時に施設もこの方の安全は守れるのだろうかというところを鑑みて結果を提示しているはずです。
ただ、入居後に「行っていた話と違う」と両者がなれば、それは時間をかけて悩みに悩んだことが水の泡になる可能性があります。
まずは必要な情報をできるだけ正確に提示することが重要かなと思います。
そのうえで実際に施設を見学、面談などを行い、雰囲気や対応がどうかをしっかりと吟味したうえで、ご入居の意向を示されるのがいいかなと思います。
費用の目安
有料老人ホームは施設や地域によって費用差が大きいのが特徴です。
- 入居一時金:0円〜数千万円(施設による)
- 月額費用:
・家賃:5〜20万円程度
・管理費・共益費:3〜10万円程度
あくまで目安です。
合計で 月15〜30万円程度 が一般的と言われており、高級施設だと月50万円以上かかることもあります。
施設によっても大きく異なるため、料金に関してはしっかりと確認をお願いします。
また介護や医療のサービスなどでも料金は変わる可能性もあります。
ぜひ一度確認してもらったうえで、本当にその施設でご利用者様の安心安全が守れるのかを考えてもらえたらと思います。
有料老人ホームのメリット
- 介護付きなら、要介護になっても住み続けやすい
- 食事・生活支援・介護が揃っており安心
- サービスの自由度が高く、施設によって特色がある
- レクリエーションや交流の場、イベントなどが豊富
などがあります。
介護が必要となったとしても、日々楽しく、ハリがある生活を送れるのはいいですよね。
看護師として訪問した際、カラオケをしている姿はよく見かけます。
普段は物静かでクールな方でも「そんな歌を歌うんや」「すごい声量やな」など意外な様子が見られて、僕自身レクリエーションをしているところを見るのはすごく好きです。
意外な一面やレクリエーションでの様子から話がひろがったり、それでニーズが確認できたりと、レクリエーションがあるというのは、僕たち看護師にとってもありがたいことです。
有料老人ホームのデメリット
- 費用が高く、経済的負担が大きい
- サービス内容が施設によって差がある
- 健康型の場合、介護が必要になると退去の可能性あり
- 入居一時金を払った場合、途中退去で返還されにくいことがある
施設によって費用面は大きく変わりますが、経済的な負担は大きい施設とはいえます。
タワーマンションに住むか、地方の賃貸に住むかで大きく費用が変わるように、有料老人ホームでも場所で費用面は大きく変わります。
ご入居を検討されている方は、しっかり費用がいくらかかるのか、その施設の特性、入居一時金の詳細などは確認してもらった方がいいと思います。
有料老人ホームが向いている人
- 経済的に余裕があり、サービスの充実を重視したい
- 一人暮らしに不安があり、生活支援や交流を求めている
- 要介護になっても施設内で対応してほしい(介護付き)
- 元気なうちから安心できる住まいに移りたい(健康型・住宅型)
などがあると思います。
上記に該当される方は、有料老人ホームも視野に最期の住まい探しをされてもいいのかなと思います。
入居を検討する際の流れ
- 複数の施設を比較(立地・サービス・費用)
- 見学や体験入居で雰囲気を確認
- 契約条件(退去時の扱い・追加費用)を確認
- 入居・生活開始
ポイントは「施設ごとのサービス内容と費用の差をしっかり見極めること」といえます。
デメリットでお話しましたが、施設ごとにしていることや費用などは大きく変わります。
是非しっかりと確認の上でご検討いただけるとと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本日は有料老人ホームについて解説させていただきました。
有料老人ホームは、種類によってサービス内容や費用が大きく異なります。
施設の特徴として、
- 介護付き → 要介護になっても安心
- 住宅型 → 自立〜軽度の方に適し、自由度が高い
- 健康型 → 元気なうちから入れるが、介護が必要になると退去
などがありました。
将来を見据え、ご自身やご家族様の生活スタイル・経済状況に合った施設を選ぶことが大切かなと思います。
まずは複数の施設を見学し、実際の雰囲気や費用を比較してみてください。
皆様が楽しく安心して過ごすことができる家、施設に巡り合えることを心よりお祈りしております。
では本日もありがとうございました。
お疲れ様でした〜
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