皆様お疲れ様です。
現役看護師のにっと~です。
前回に引き続き介護施設などの「最期の住まい」のお話をさせていただきます。
ざっくりとした介護施設やその他施設については
特養・老健・サ高住・有料老人ホームを徹底比較!最後の住処の選び方
特別養護老人ホーム(特養)とは?費用・入居条件・特徴をわかりやすく解説
介護老人保健施設(老健)とは?入居条件・費用・特徴をわかりやすく解説
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?費用・特徴・入居の流れをわかりやすく解説
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは?最後の住まいの選択肢として
に記載しておりますので、そちらもご覧ください。
さて、どれだけ年を重ねても「できるだけ自宅のように自由に暮らしたい」と考える方は多いものです。
僕もできることならそのように最期を迎えたいなと考えています。
できるだけ自由に大好きなビールやアテをつまみながら悠々と時間が過ごせる、、、
最期の住まいでは、そんな生活ができればいいなとうっすら考えています。
そんな方に注目されているのがサービス付き高齢者向け住宅(サ高住) です。
バリアフリーで安全に暮らせる環境に加え、安否確認や生活支援がついており、自立した生活を望む方々に人気の住まいです。
今回はそんなサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)についてお話しさせていただければと思います。
- 「できる限り自由に自分らしく生活したい」
- 「1人部屋でゆっくりと自分らしく生活をしたい」
などと考えられている方に加えて、
- 「家族の今後を考えると1人では不安でどうしよう」
- 「できるだけ家族の希望を叶えられる施設を探している」
などの方には有用な内容になると思います。
是非最後までみてくださいね~

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?
- 高齢者向けに設計された バリアフリー住宅
- 安否確認・生活相談サービスが必ずついている
- 介護や医療は 外部の訪問サービス を利用
- 自宅に近い「住まい」であり、介護施設とは区別される
なんとなくまとめると「見守り付きの賃貸住宅+必要に応じて外部サービスを利用する仕組み」地いえます。
なんか難しいですよね。
もっと簡単にいうと、
高齢者に向けた賃貸住宅で、管理人やマンションエントランスの受付の人などが安否確認をしてくれるみたいなイメージです。
当然賃貸住宅のため、訪問看護や訪問介護、デイサービスなどの介護保険サービスも利用できます。
施設のサービスに加えて、介護保険のサービスも複合して利用される方が多く、介護が必要になった方でも安心してご入居できます。
入居条件
- 60歳以上、または要介護・要支援の認定を受けている方
- 自立〜軽度の介護が必要な方まで幅広く対象
- 医療依存度が高い方は、対応可能な物件か要確認
などがあがります。
ただ、サ高住によって入居可能な方は変わりますし、確実に入居できるというわけでもありません。
一例ですが、実際僕が訪問看護師として訪問している施設に関しては、「定期巡回随時対応型訪問介護看護」という介護サービスを導入する必要がある施設のため、要介護がついていないと入居が難しい施設となります。
定期巡回随時対応型訪問介護看護の詳細に関しては、
をご参照ください。
上記のように施設によって入居の対象か否かは全く変わりますのでご注意ください。
費用の目安
サ高住は「住宅+サービス料+介護費用」という形で費用がかかります。
- 入居一時金:不要〜数十万円(物件による)
- 月額費用:
- 家賃:5〜15万円程度
- 共益費・管理費:1〜5万円
- サービス料(安否確認・生活相談):2〜5万円
- 介護サービス費用:別途(介護保険自己負担)
- 家賃:5〜15万円程度
合計すると、月12〜25万円程度 が目安です。
あくまでも目安の料金です。
上記でもお話しましたが、賃貸住宅のため、その家、施設によって料金は大きく変わります。
タワーマンションと地方の借家が異なるように料金にも大きく違いがあるため、しっかりと料金に関しては確認してください。
加えて、そこから「介護保険サービス」や、特例ではありますが「医療保険でのサービス」、その他施設で行っている自費サービスの料金ものっかってきます。
またプラスで電気や水道など生活に必要なものが発生することもあります。
ご入居される際には
- 電気代や水道代、生活に関わる料金
- 食費
- 自身の介護保険での要介護度、その上限額
- 医療保険での負担割合、上限額(高額医療費助成制度)
- その他施設での自費サービスの有無(レクリエーションなど)
などについてご確認してくださいね。
サ高住のメリット
- 自宅に近い自由な暮らしができる
- 安否確認があるため一人暮らしでも安心
- 必要に応じて訪問介護・訪問看護などを組み合わせられる
- バリアフリーで転倒や事故のリスクを減らせる
などがあります。
施設によっては訪問介護や訪問看護などがマストで入っているパターンがあります。
実際に僕の勤めている訪問看護ステーションで施設とも連携を図っており、基本的には訪問看護もはいらせてもらっていることで、ご家族様より安心の声はよく聞こえます。
下記でデメリットでお伝えさせていただきますが、ある程度導入するサービスでデメリットも解消できるかなとも実体験として思っています。
サ高住のデメリット
- 介護・医療は外部サービス利用にて重度化すると負担増
- サービス料・家賃などで費用がかさむことがある
- 介護付き有料老人ホームのような手厚い介護体制はない
- 施設によってサービス内容に差が大きい
などが上がります。
あくまでも賃貸住宅のため、家賃や安否確認のサービスに加えて、介護保険サービスも加わるため、金銭的な負担は大きくなります。
金銭面的に負担は大きくなる可能性はありますが、デメリットを解消することも可能といえます。
サ高住が向いている人
- 自立〜軽度の介護で、自由な生活を続けたい
- 一人暮らしに不安があり、安否確認や見守りがほしい
- 必要なときだけ介護サービスを利用したい
- 病院から退院後、自宅に戻るのが不安な方
などが上がります。
ただ、上記でもお伝えした通り、介護保険サービスを複合することでデメリットも解消できます。
実際に介護度が重い方でも、サ高住に入居中の方で訪問介護、訪問看護、その他介護保険サービスを導入して最期まで施設で自分らしく過ごされた方は、たくさんいらっしゃいます。
デメリットの部分もその施設の特性や体制で大きく変わることもあるため、是非ケアマネジャーや相談員の方にご相談くださいね。
入居を検討する際の流れ
- 地域包括支援センターやケアマネジャーに相談
- 物件を見学(設備・雰囲気・サービス内容を確認)
- 契約内容(家賃・サービス料・退去条件)を確認
- 入居 → 必要に応じて介護サービス契約
ポイントは「見学時にサービス内容と追加料金をしっかり確認すること」といえます。
実際に入居が可能か、継続は可能かなどを確認してみてください。
実現可能となれば、その施設がその最後の日までその施設で過ごすことが可能か、その体制は確保できているかなどを確認して下さい。
ニーズや体制が合うようなら、ご本人様にとってはすごくいい環境と思います。
是非一度サービス付き高齢者向け住宅もご検討してもらえると良いかなと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)についてお話させていただきました。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、「自宅に近い自由な生活を続けたいけれど、一人暮らしに不安がある方」に適した住まいです。
ただし介護や医療が必要になると、外部サービスを使う分だけ費用がかさむこともあるため、将来を見据えて検討することが大切です。
ただ費用面でかさむことがあったとしても、サービス導入次第では、手厚い介護や看護を提供できます。
まずは気になる物件を見学し、サービス内容や費用を比較してみてくださいね。
皆様のお役に立てていると幸いです。
本日もありがとうございました。
ではお疲れ様でした~
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