皆様お疲れ様です。
現役看護師のにっと~です。
突然ですが、皆様訪問看護についてどのような印象をお持ちでしょうか?
介護や医療関係の仕事は「3K(危険 汚い きつい)」といわれている背景もあり、加えて訪問看護では、ご利用者様のご自宅に赴きます。
その中、基本一人で看護をするわけですから、より危険な部分やきついところはのっかってきます。
それゆえに抵抗を感じる方もいらっしゃるのではないかなと思います。
ただ、僕自身は訪問看護ってすごくいいなと思っている一人です。
今日はそのいいなと思っているポイントややりがいについてお話させていただければと思います。
これから訪問看護への転職を考えている、訪問看護に興味があるという方はぜひ最後まで見てくださいね。

自由度が高い
まず病院では、患者様の病状管理、治療を目的としています。
そのため、入院中の方にはかなり制限がかかっています。
「寿司が食べたいけど食べられない。」、「散歩したいけどできない」などなど、言い出すとキリがないほどあります。
ただ、訪問看護ではその人の家に訪ねて看護を行っていきます。
訪問看護では「治療」と言うよりも、「生活を守る」という視点が大切となります。
「あれがしたい」「こうしたい」に対して、どうしたら叶えられるのかを考えられるのが訪問看護と思います。
もちろんすべてを叶えられるわけではありませんが「病状的に難しいから無理」ではなく、「どうすればできるのか。自宅で生活していけるのか」を考えるのが訪問看護だと思います。
些細な事例を一つ。
看取り期の方で「最期にタコ焼きが食べたいな」との発言がありました。
一度主治医や言語聴覚士と呼ばれる嚥下のリハビリ職に相談し、なんとか食べられる方法はないか模索しました。
ご本人様の嚥下上、タコを抜いて、1口大以下にすれば食べられそうと結論に至り、ご家族様にも同意をもらったうえで食べていただきました。
病院では誤嚥や感染の部分等から対応が困難なことも在宅では、多職種と連携の上可能なことが大いにあります。
「おいしいわー。」と笑顔で食べられていたことは今でも忘れられません。
また事例を一つ。
実際に看取り期に入った方で、ほとんど寝ている状態が続いたご利用者様がいらっしゃいました。
ご家族様より「ずっといっていた神社へお参りに行かせてあげたい」とのご意向がありました。
主治医やケアマネジャー、関係機関と相談、連携、調整し実際に行ったこともあります。
主治医に急変時の対応を確認、介護タクシーや酸素の手配、行先のバリアフリーマップ等を確認等等、、、
実際に行けたときにはすごく穏やかな表情になられていました。
行ってから1週間程度で旅立たれましたが、ご本人様もすごく穏やかな表情で逝かれたことを覚えています。
ご家族様からも涙ながらに大変感謝されました。
「あっ、看護師しててよかった」と思えた瞬間です。
あくまでも一例ですが、「ご本人様とご家族様のできる限りのご意向に沿って対応していけるのが訪問看護」かなと思っています。
もっとこんなことをしてあげたい。
もっとしたいことを叶えてあげたい
等と考えられている方には、訪問看護という現場はあっているのではないかなと思います。
一人ひとりにかけられる時間が長い
訪問看護は1訪問につき、何分とスケジュールをとって対応しています。
一般的な時間で30分~60分程度です。
その時間に関してはその人のために使える時間といえます。
「もっと話を聞いてあげたい」、「もっと安楽にできるケアをしたい」などの方にはメリットといえます。
また、かけられる時間が長いため、ご利用者様との関係性構築面でも役立ちます。
ただ、規模が大きい訪問看護ステーションになると、緊急コールの兼ね合いやマンパワーの都合もあり、担当がその利用者様固定とはいかない場合もあります。
そのあたりは注意が必要かなと思います。
またやや余談になるかもですが、訪問看護では移動時間等もあり、自分の一人時間も作りやすいです。
僕自身もそうですが、一人時間が大好きです。笑
一人時間を使ってよくいろんな考え事や、考えの整理を行っています。
そのため、移動時間は僕にとっては有意義な時間といえます。
おそらく一人の時間がほしい、病棟などで気を遣って休まる時間がないなどの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのような方にも訪問看護は自分らしく働ける場所になるのではないかなと思います。
給料が基本的に高いことが多い
これは勤める場所で大きく変わると思いますが、病棟よりも訪問看護の方が比較的給料面で高い印象があります。
僕自身訪問看護に転職し、年収ベースで200万程度上がりました。
こればっかりはその場所によるということもありますが、給料面でいろいろ悩まれている方がいらっしゃれば、一度訪問看護も視野に検討してみるのも一つかなと思います。
経営や管理の部分を学ぶことができる
看護師になってから勉強するとなれば、「疾患やケア方法」、「その他付随した医療関係」ではないでしょうか?
ただ訪問看護では「管理」や「経営」は身近なところにあり、一職員でもそれらを考える、触れる部分もあります。
一職員がご利用者様宅に訪問、ケアを行い、そのご利用者様のご家族様より依頼をいただくこともあります。
それは言えば、新規顧客を獲得したということになります。
ステーションとしては、新規顧客が増えることで売り上げがあがり、スタッフの給料や備品の整理、設備調整などに利用などにつながります。
管理職や役職になればもう少し深いところを知る必要がありますが、「病院ではあまり考えることのなかった経営や管理の部分を学ぶ機会」が多くあります。
いずれ自分で会社をおこしたい、管理の部分に携わりたいなどの方はいい勉強になると思います。
実際僕自身もすごく勉強になっています。
是非僕と一緒に頑張りましょう。笑
自分の周りの人の健康管理や有事の際の対応方法がわかる
上記は病院でも考えられますが、家族や周りの人の健康相談に大いに役立ちます。
特に在宅でのケアの部分や生活の工夫、法律などに関しては、訪問看護で勤めていると実際に触れている部分のため、助言がしやすく、助けになると思います。
僕の自分の祖母に対して、介護保険の申請方法や状況によっての医療保険での訪問看護、リハビリの頻回な訪問調整、医療費などの削減方法等の助言ができました。
上記は訪問看護で勤めていないと触れない部分かなとも思いますので、そのあたりに関しても今後役立つ部分ではないかなと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回簡単にではありますが、訪問看護でのやりがいやメリットについてお話させていただきました。
ひとそれぞれやりがいを感じる部分は異なりますし、いろんな価値を見出して働いておられると思います。
ただ、現時点で働くことがしんどい、苦痛以外のなにものでもない等であれば、一度転職もご検討されてもいいかなと思います。
そのうえで僕自身は訪問看護を楽しみながら、日々成長を感じながら勤務できています。
是非ご興味があれば訪問看護の世界に来てくださいね。
本日もありがとうございました。
ではお疲れ様でした~
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