はじめに
皆様お疲れ様です。
現役看護師のにっと~です。
看護師は「やりがいのある仕事」と言われる一方、
「離職率が常に高い職種」でもあります。
特にSNS・転職サイト・看護師コミュニティでは、
- 「ストレスで限界…」
- 「心がしんどい」
- 「もう辞めたい」
といった声が止まりません。
では、なぜここまで看護師はストレスを抱えやすいのでしょうか?
本記事では、現場経験のある看護師だからこそ分かる
「ストレスの真の原因」を徹底解説します。
精神論ではなく、科学的・構造的な視点も交えながら、読んだ方が
「あっ、自分のしんどさには理由があったんだ」と納得できる記事になるよう仕上げています。
是非最後まで見てくださいね~

看護師のストレスは“複合的負荷”で生まれる
看護師のストレスはひとつの原因ではありません。
大きく分けると、次の6つが絡み合った複合ストレスです。
人間関係のストレス ― 最も多い離職理由
看護師のストレスで最も多いのは、
「人間関係」 です。
① 上司・先輩の指導が厳しすぎる
指導というより「詰められる」「人格否定される」ことも。
新人教育の文化が古い職場ほど問題化しやすいです。
② 同僚の陰口・派閥
女性が多い職場ゆえのコミュニケーションの難しさ、
噂話・派閥社会的な空気も起こりやすいです。
③ 相談できる相手がいない
忙しすぎて「話を聞く時間がない」環境が、
メンタルの安定を奪います。
人間関係のストレスは「職場ごとの文化」が大きく影響しています。
人を変えるより、環境を変えた方が圧倒的に早く改善します。
業務量が多すぎる ― 物理的に「終わらない」
看護師の業務は年々増えています。
- 電子カルテ
- インシデント管理
- 介助
- 入退院調整
- 医師・多職種・家族対応
- 委員会・研修
- 夜勤の負担
- 人手不足によるヘルプ
- 介護業務の多さ
誰がどう見てもキャパオーバーです。
「時間が足りない」は最強のストレス
人間は、タスクが終わらない状況に強い不安を感じる性質があり、
看護師は常に「仕事のタイムリミット」に追われています。
「その日によって仕事量が乱高下」も地味にしんどい
急変や入院が1件入るだけで、その日のタスク量は激変します。
急変や入院対応後に、本来しているはずの業務をこなしていくため、
どう考えても時間的余裕はなくなります。
多忙さがミスを生み、さらに業務が押す
という悪循環が生まれます。
医療事故・ミスへのプレッシャー
看護師は常に重大事故のリスクと隣り合わせです。
- 投薬ミス
- 医療機器の操作
- 急変時の対応
- 転倒・転落
- 口から出る言葉の責任
「絶対にミスが許されない」が精神的に重い
「ミスをしたら終わる」「訴訟が怖い」という緊張は、
長期間続くと強いストレスになります。
インシデント報告の心理負荷
- 報告書を書くプレッシャー
- 上司からの指導
- 皆から責められるのではという心理的不安
「自分の存在価値が揺らぐような感覚」を抱く人も多いです。
患者・家族対応の難しさ
看護師は「感情労働」です。
① 患者の怒り・不安を受け止める
- 認知症
- 精神疾患
- 疼痛
- 身体的苦痛
- 生活背景の問題
これらは、患者の態度として表面化します。
「怒りの矛先」を受け止めるのは日常茶飯事です。
② 家族の要求・クレーム・不安
家族は「愛情ゆえに厳しい」。
理不尽な要求でも、看護師が最初の矢面に立つことが多いです。
③ 感情の切り替えが追いつかない
泣く患者、怒鳴る家族、急変…
感情のジェットコースターのような日々がメンタルを消耗させます。
夜勤による身体的ストレス ― 科学的にも負荷が大きい
夜勤・交代制勤務は、医学的に見ても身体を壊しやすい働き方です。
① 睡眠リズムの崩壊
体内時計が狂い、慢性疲労につながります。
② ホルモンバランスの乱れ
自律神経やホルモンに悪影響を与え、
ストレス耐性が下がります。
③ 生活の乱れ
コンビニでの夜食、運動不足、家事・育児の両立困難など、
生活の質(QOL)が大きく落ちます。
「責任が重いのに権限が弱い」構造的ストレス
看護師は医療の最前線で 「責任」を負わされますが、
意思決定の「権限」はほとんどありません。
例えば、
- 医師の指示のもとに業務をこなす必要がある
- 業務改善を提案しても通らない
- 現場の負担が管理側に理解されない
- 無理な業務が押し付けられやすい
この「責任と権限の不一致」が大きな心理負担となります。
看護師自身の性格・傾向がストレスを増やすこともある
看護師には、次のような人が多い傾向があります。
- 責任感が強い
- 完璧主義
- 断れない
- 他者優先で動きがち
- 共感性が高い
本来は長所ですが、医療現場では
「利用されやすい性質」でもあります。
そのため、性格的負担がストレス増大に繋がるケースも多いです。
看護師のストレスの「本質」は何なのか?
ストレスは単に「忙しい」だけでは説明できません。
多くの看護師が苦しむ本質は、次の3つに集約されます。
① 感情の処理が追いつかない
怒り、泣き、急変、不条理…
日々溜まる感情の波を処理する時間がないことも要因といえます。
②「自分の生活」が後回しになる
- 休みが足りない
- 睡眠が足りない
- 趣味の時間もない
- 家族との時間も削られる
「仕事に人生を取られている感覚」がしんどさの正体といえます。
③自分の価値観と働き方が合っていない
- やりがいを求めたい
- 時間が欲しい
- 安定が欲しい
- 家族優先で働きたい
- 給料を上げたい
- スキルアップしたい
この価値観が不一致なほどストレスは増えます。
どうすればストレスは減る? ― 結論は「環境を変えること」
看護師のストレスは「あなたが悪い」のではありません。
職場の構造がそうなっているからです。
① 自分の価値観を明確にする
自分の価値を高めるためには、「組織に必要とされる存在」になる必要があります。
看護師で出世したい人必見!にっと~流 ~必要とされる人へのなり方、仕方~
も是非見てください。
また上記に加えて、「スキルアップのための資格取得」も
自身の価値を高める方法です。
僕自身様々な資格を取り、組織に貢献することで、自身の価値を明確にしてきました。
取得してきた資格として、
- オムツフィッター
- 認知症ケア指導管理士
- ケアマネージャー
- 終活ライフケアプランナー
などがあります。
これらを取得することで、自身の価値を明確にするのに加え、
自分の自信にもつながりました。
「自身の価値を高めたい」「明確にしたい」という方は資格取得もおすすめです。
資格取得の際には「資格取得のサポート」を受けるのが、最も効率的です。
ユーキャンの全講座一覧是非上記より「自分の興味があるもの」を探してみてください。
それはきっと、自分の価値を明確にするものになると思います。
② 職場の文化を変えるより、自分が環境を選ぶ
- 病院
- クリニック
- 訪問看護
- 施設
- 自費
- フリーランス
- 夜勤専従
- 日勤専従
看護師は「働く場所を変えれば人生が変わる」職業です。
「今の職場があっていない」と考えている方は、「転職」も考慮するほうがいいと思います。
転職を考えている場合に便利なのが、「転職エージェント」です。
じっくり相談に乗ってくれる担当者を選びましょう。
「レバウェル看護(旧 看護のお仕事 )」 無料会員登録上記の転職エージェントなどがおすすめです。
登録は無料のため、是非登録してみてくださいね。
③長期的には「キャリアの方向性」を決める
将来独立したいのか、
在宅の専門になりたいのか、
副業を伸ばしたいのか。
ストレスは、将来像や目標・夢があるだけでかなり減ります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「看護師のストレスの原因はなにか?徹底解説! ―辞めたい理由の本質と、改善のヒントを看護師視点で深掘り―」というテーマでお話させていただきました。
看護師のストレスは、
人間関係・業務量・夜勤・感情労働・責任の重さ・構造の問題
といった複数要因が複雑に絡んだものです。
しかし、その本質は
「自分の価値観と働き方がズレていること」
にあります。
そのズレを整えることが、ストレス軽減の最も確実な方法です。
そして、看護師は働き方の選択肢が多い職業。
環境を変えれば、人生は大きく変えられます。
仕事は人生の一部。
是非仕事もやりがいを持って働ける環境に。
「レバウェル看護(旧 看護のお仕事 )」 無料会員登録ストレスの関連記事として、
ストレスのことや、解消方法については、
元精神科看護師が伝授!ストレス対処法について〜食事、睡眠編〜
精神科看護師が解説!アンガーマネジメント〜怒りと上手につきあう方法〜
ストレスをためない人の特徴とは?看護師が実践する「心が折れにくい習慣」
などの記事もありますので是非。
では本日もありがとうございました。
お疲れ様でした~
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