特養・老健・サ高住・有料老人ホームを徹底比較!最後の住処の選び方

在宅介護のあれこれ

皆様お疲れ様です。

現役看護師のにっと~です。

僕自身のお話ですが、以前に祖母が病気、骨折などで入院し、家での生活が難しいのではないかと悩んだ時期があります。

僕以上に母親、叔父は悩んだと思いますが、仕事上家以外の選択肢もあることを知っていたため、それらを祖母や周りの人と相談したことを覚えています。

ただ、介護や医療とあまり関わりがない方々は、

  • 「家で住めなくなったらどうしたらいいのか」
  • 「自分の家で一緒に住むしか方法はないのか」

等を悩まれる方は少なくないのではないでしょうか?

そのような方々のために今回は「最後の住まい」を考えるときの介護施設やその他住宅についてのお話をさせていただければと思います。

一つの候補として一緒に考えられたらと思いますので、上記の悩みをお持ちの方がぜひ最後まで見てくださいね~


介護施設・高齢者住宅の種類と特徴

介護施設、その他住宅として

  • 特別養護老人ホーム(老人福祉施設)(特養)
  • 老人保健施設(老健)
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
  • 有料老人ホーム

などといった選択肢があります。

ただし「名前は知っているけど違いが分からない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、それぞれの特徴や費用感、「最期の住まい」としての適性をわかりやすくまとめました。

1. 特別養護老人ホーム(特養)

  • 公的施設で、費用が比較的安い
  • 入居条件:原則 要介護3以上
  • 長期入居が前提で「最期の住まい」として利用されることが多い
  • 医療体制は最低限(常駐医師は少ない)

2. 介護老人保健施設(老健)

  • 医療・リハビリを受けながら在宅復帰を目指す施設
  • 入居条件:要介護1以上(医療ニーズに応じて受け入れ)
  • 医師やリハビリスタッフが配置されている
  • 長期滞在は難しく、あくまで「在宅に戻るための中間施設

3. サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

  • バリアフリー設計の賃貸住宅
  • 安否確認や生活相談などの基本サービス付き
  • 介護や医療は外部の事業所と契約して利用
  • 自宅に近い生活スタイルを維持できる

4. 有料老人ホーム

  • 民間事業者が運営、種類が多い(介護付き/住宅型/健康型)
  • 入居条件は施設によって異なる(自立〜要介護まで)
  • サービス内容や費用は幅広い
  • 医療連携や介護体制が整ったところもあり、「終の住処」として利用されやすい

下記の表にざっくりとした立ち位置について、記載していますので、そちらもご参照ください。

種類入居条件医療体制費用感特徴終の住処としての適性
特養要介護3以上常勤医少なめ比較的安い公的施設で安心
老健要介護1以上医師・リハあり中程度在宅復帰前提
サ高住自立〜要介護外部サービス依存幅広い自宅に近い暮らし
有料老人ホーム自立〜要介護施設ごとに差高めサービス多様○〜◎

選ぶときのチェックポイント

いろんな選択肢があるといろいろ悩まれることも多くあると思います。

選ぶ際にもどの点を重視したいかというチェックポイントがあると思っています。

  • 医療ニーズ:病気や急変に対応できるか
  • 介護度の変化:要介護が進んでも住み続けられるか
  • 費用:一時金・月額・介護費用を合算して無理がないか
  • 立地:家族が訪問しやすいか、地域とのつながりがあるか

上記などから総合的にどこの住まいがご本人様、ご家族様にあっているのかを判断、評価し洗体していくと良いかなと思います。

実際には「費用」と「医療体制」が大きな決め手になることが多い印象です。

ちなみにですが、僕の祖母の事例をお話させていただきます。

事例

僕の祖母は今回腰椎圧迫骨折で入院となりました。

保存的治療で対応していましたが、痛みが強く、リハビリがうまくすすみませんでした。

そのため日常生活での動作上、自宅での生活が難しいのではないかとの懸念がうまれました。

母親や叔父とも相談、本人のところに皆で趣き、意向の確認などを行いました。

結果として

  • 人に気を遣うのは嫌
  • 自由に過ごしたい
  • 食事がでてくるのはありがたい
  • お金<自由

などの意向を確認しました。

上記の意向上、自由がよく、お金はある程度は大丈夫とのことで、本人の貯蓄で可能そうな「サービス付き高齢者向け住宅」を探すことにしました。

もともと介護保険を用いてデイサービスやヘルパーを利用されていたため、担当のケアマネジャーにも相談し、本人の意向にあうサービス付き高齢者向け住宅を探しました。

本人にもパンフレットなどでイメージ付けをし、その施設への入居を同意されました。

施設とは家族で契約対応し、本人にも都度情報共有しました。

体調が改善してから、そのまま施設へ入居され、今も楽しげに過ごされています。


まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は特養・老健・サ高住・有料老人ホームを徹底比較!最後の住処の選び方

というテーマでお話させていただきました。

最後の住まいに正解はありません。

「医療を優先するのか」、「費用を抑えたいのか」、「自宅のように自由に暮らしたいのか」など、何を大切にするかで最適な住まいは変わります。

まずはしっかりと入居される方の要望、ニーズを確認したうえで、どこの住まいが当てはまるのかを考えることが大事かなと思います。

もし施設をご検討の場合には、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、見学や体験入居を通じて雰囲気を感じ取ってみることをおすすめします。

皆様が納得の上で楽しい生活を過ごせることを心よりお祈りしております。

詳しくは

 特別養護老人ホーム(特養)とは?費用・入居条件・特徴をわかりやすく解説

 介護老人保健施設(老健)とは?入居条件・費用・特徴をわかりやすく解説

 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?費用・特徴・入居の流れをわかりやすく解説

 有料老人ホームとは?種類・費用・特徴をわかりやすく解説

 グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは?最後の住まいの選択肢として

では本日もありがとうございました。

お疲れ様でした~

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